ピクサーで話題の大人な作品【ソウルフルワールド】
今回は、その感想をネタバレありでお話します!
- ソウルフルワールドの考察や感想
- そもそもソウルフルワールドがどんな作品か気になる人
- 生きる希望や心のきらめきを見つけたい方
「ソウルフル・ワールド」は、「生きることの意味」と「きらめきの大切さ」を学べる、ふわふわ可愛い見た目からは想像できない奥深いストーリーが魅力。
今作は大人にこそ、見て欲しい内容なので、力いっぱい紹介しますね!
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目次
ソウルフルワールドのPVと評価
- 映像:
- 感動:
- 音楽:
- ストーリー:
あの人気海外映画評価サイト【Rottentomatoes】でも95点とかなり高いスコアを出しました!
ソウルフルワールドのあらすじを紹介!
主人公・ジョー夢を実現する前に死んでしまう
©DISNEY / PIXAR
主人公・ジョー・ガードナーは、非常勤教師として音楽を生徒に教えています。正式に雇われることになったのですが、ジョーの本当の夢はジャズミュージシャンになること。
そんな彼も、昔の教え子の手助けもあり、サックス奏者・ドロシア・ウィリアムズのサックス伴奏に参加することに。ついに夢が叶う!と思ったのも束の間、帰り道に足元をよく見ずに歩いており、マンホールの底へと落ちてしまいます。
心半ばにやってきた「死」を受け入れられなかったジョーは、冥界への道を駆け下りる途中で道を踏み違え、さらに別の場所へとたどり着きます。
ジョーは地上に戻るため、22番にきらめきを教えようとする
©DISNEY / PIXAR
そこは「生まれる前の世界」。生まれる前の魂が感情を形成し、個性を育む場。手違いでジョーは、出来上がった魂に個性を作るための「きらめき」を見つける「メンター」という役目を果たすことになるのですが・・・担当することになった「22番」はかなりのクセ者。何百年もの間「きらめき」を見つけることができず、多くのメンターの手を焼かせてきたこじらせソウルだったのです。
ジョーが地上に戻るためには、22番のきらめきを見つけ出し、22番の個性表を地球への通行手形にする必要があります。なんとか自分が生きてきた出来事からきらめきを見つけさせようとしますが、何をやっても失敗ばかり。
ジョー、無事に地上へ帰るも、22番も一緒に地上界へ
なんとか地上に戻りたいジョーがどうしてそんなに戻りたいのかを知るために、22番は力を貸します。彼女はムーンウィンドという、冥界と現世を繋ぐことができる人物を紹介し、状況を把握したムーンウィンドは現世との繋がりが強い場所へ移動します。言われるとおりジョーは瞑想状態に入り、無事に自身の体を見つけ、繋がれた道へと飛び込みますが、うっかり22番まで現世へ連れ込んでしまい、とんでもない事態を巻き起こしてしまいます。
その頃、冥界へ向かう魂の数が足りないことに気づいた魂の勘定係・テリーは、仕事の失敗を取り返すために足りなくなった原因を探し始め、膨大な死者のリストからジョーを見つけ出します。テリーはいわば冥界のお局様。
カウンセラー・ジェリーたちのうっかりミスを自分の手柄として取り返すべく、現世へ降り立ちます・・・。
ソウルフルワールド感想①:古き良きディズニーを思わせる、手描きタッチ風CG+フルCGの融合
©DISNEY / PIXAR
ソウルフル・ワールドは、ディズニーピクサーが生み出した全く新しいストーリー。その映像美はさらなる進化を遂げ、CGでは描きづらい作画表現を編み出しています。
中盤、ジョーが冥界から「生まれる前の場所」へ落ちていくシーンでは、度々白黒とカラーが反転する形で場面が切り替わっていました。この部分はCGというより手描きタッチに近い感じの作画なのですが、ピクサー作品ということもありやはりCGを用いて独特な雰囲気を描ききっています。
また作品内に登場する「生まれる前の場所」や「冥界」で働く登場人物も、他のキャラクターと異なりやわらかな線で描かれています。どうやって書いているんだろう?と気になって仕方がないのですが、様々な形に姿を変えたり、どこからともなく現れたり・・・現実世界ではテリーがいろんなものに隠れてジョーと22番を追跡するシーンもあり、もしかすると地味にファンを抱えそうなデザインだなぁと感じました。
ソウルフルワールド感想②:ディズニーでは珍しい?全体的にヴィランズのいない世界
©DISNEY / PIXAR
この物語、筆者が見た感じではこれまでの作品と異なり、明確なディズニーヴィランズが存在しません。
ジョーは主人公、22番はクセの強いキャラですが悪意を持っているわけでもありません。途中カウンセラー・ジェリーの発言が引っかかるのですが、これはそもそも「こういう世界だから」「こういう仕事をしているから」と考えると、これも悪意ではありませんよね。
今回最も悪役候補だったテリーですが、前述のとおり彼女は職場のお局様のようなだけで、悪いことをしているわけではありません。むしろ他の仕事担当の失敗をなかったことにしようとする姿は、動機はどうであれ悪役には固定化できません。
では魂の迷い子<ロストソウル>はどうでしょうか。お気づきかもしれませんが、彼らもまた被害者。生きる意味を失い無我の境地に入ってしまったソウルがなってしまう成れの果てがロストソウルですから、見た目は怪物でもヴィランズには到底当てはまりません。
今作は今までのディズニー作品に必ずいたディズニーヴィランズがいないというのも、実に興味深いところです。
これはあくまで筆者の考えですが、「死と生」「無我の境地」といったスピリチュアルな展開を広げるためにも、悪との戦いを描くのは蛇足と感じたのかもしれません。
ソウルフルワールド感想③:奥深さ故に生まれた、やや難解なストーリーが選ばれるポイントに?
何度も見るとよく理解できる作品なのですが、テーマがテーマなだけに1度見ただけではちょっとわかりにくく感じる部分があるかもしれません。
もともと概念的な要素を多く含んでいる今作。おまけに死んだ経験がないなら見たことがあるはずのない世界を描くというのは至難の業。その中でこれだけのストーリーが描かれてるだけでもすごいのですが・・・その分シーンの展開が読めず、考察する前にシーンが過ぎてしまっているということも多いです。
また前述のとおり「悪役がいない」ことからも、結末の送り方が掴めず、たすきを渡す相手のいない駅伝を1人で走っているかのような展開に、もしかすると好き嫌いが生まれてくるかもしれません・・・。
筆者は1回見たときにはまったので、6回見てもまだ足りないくらいなのですが。
ソウルフルワールド感想④:「生きる」とは何か・・・奥深さが後を引く絶妙なストーリー
©DISNEY / PIXAR
今作はここまでの文章にも記してきた「死と生」や「瞑想」といったスピリチュアルな分野に加え、「生きることの意味」や「生きがい」といった哲学的な分野を、アニメーションというわかりやすい媒体を用いて描いた作品です。
こういったテーマを扱う作品は宗教的な考えによりがちな部分もありますが、今作は夢を追い続けたいジョーと周囲から諦めきられたことで自信がもてないことを隠し続ける22番との共存という形で、22番は「生きがい」を見つけ、ジョーは「生きる意味」を見つけていくことができるという内容になっているので、一般的にもすんなりと入ってきます。
また「冥界」を職場に見立てて、「生まれる前の場所」から感情や魂の素質が生まれるという設定も生み出すことで、言葉では説明しにくい概念を程よく理解しやすい形で表現しているところも見所です。
大人なピクサー作品ソウルフルワールド
今までにないストーリー展開で視聴者を取り込んだ「ソウルフル・ワールド」。
昨今に見られる「脱・子供向け」の雰囲気がいい方向に出た内容で、筆者もついつい引き込まれました!皆さんも是非Disney+でお楽しみください!